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2008年10月のアーカイブ

景気刺激策?2008年10月29日

 世界的な経済不況で、今までみたいに外需に頼れなくなったので、内需を急遽刺激しないといけないので、年収500万円以下の世帯には減税をすべきでありとか、控除額を過去最高の600万円にあわせ住宅ローン減税とかの方向に今は進んでいます。今回は公共投資をしようと言う話は出てきませんが、こんな目先の施策ばかり打っていて、日本の景気は本当に良くなっていくのでしょうか?

減税そのものに対して文句を言っているのではないのですが、そんな少々の減税でたとえば家を購入し家計が苦しい人が急にお金を使い始め、今回の目的にある様に、景気を刺激して、景気の下支えになるのでしょうか?どうも私の頭の中では、そのロジックが成り立たないのです。ましてやそれが日本の経済界を代表する経団連会長の意見であったり日本の首相の意見であるというので困ったものです。 

今まで長年にわたり、会社の業績が伸び続けてきたにも拘らず、物言う株主への配分を増やすのみで、そこで働く従業員の収入は全く増えず、長期にわたって退職金の額は落ちて行き、退職した人は金利が低すぎて暮らしていけないと言う状況をそのままにしてきました。GDPの55%を占める個人消費が景気を大きく左右する事は誰しもわかっていたにもかかわらずです。

 税とは もっと戦略的に徴収し、戦略的に使用するものの筈です。いまはその戦略部分が完全に欠落し、行き当たりばったりで大きな効果を得よう期待しているところに問題があります。いまこそ、もっと長期的な視点にたって、イノベーティブな発想で税を考える時ではないでしょうか?

改めて、救急医療について。2008年10月26日

 今回の事件がおきてから、国と都が責任のなすり合いをやっているのを見て嫌になっている人も多いのではないかと思います。会社内でも同じ事が起きます。問題がおきると、いったい誰の責任なんだ、と。でもそれはその組織にとって何の価値も生み出しません。あとあと、再発防止策を打つ時に分析して行く事ですから、問題がおきた時の順番、緊急対策、再発防止策、横展開の順番を守り追いかけていく事です。

そして、今はまだ緊急対策を作る時点にあると判断すべきではないでしょうか?事が救急医療なのですし、二度と起きてはいけない事なのですから。そうなると今ある問題を洗い流し、時間をかけて解決するものと早急に解決でき、またしなければいけない緊急対策として行くものかを分類し、検討しないと行けません。今ある問題とは、私が聞いて知っているだけでも、日本全国での医師の絶対数が少ない事、産科の医者が特に少ない事、救急医療の現場での医者の数が足らない事、それによる過剰労働、給料が低い事、専門性が高すぎる事、救急外来のコンビニ受診問題等です。

兎に角、何らかの理由により、待ちに待った救急車に乗れた時点で、これで助かったという気持ちが誰でも持てるようになるべきだと思います。今のままでは、救急車を頼んでも、霊柩車を頼む事と変わらない事になりえます。今回のように8箇所から受け入れを拒否されたように、本当に必要とされている人にとって役に立たない事があるのですから。海外では当たり前の救急車の有料化も視野に入れるべき時点にきているのではないでしょうか?何においても目に見えるような変革が緊急になされる事が絶対条件です。

 

「ホテルのバーは安い」これが首相の感覚2008年10月24日

面白い切り口を教えてくれるのでSANKEI EXPRESSというタブロイド版の新聞も読んでいるのですが,昨日のヘッドラインが上のタイトルでした。首相と番記者とのやり取りを乗せて,そのあとのサブタイトルは,公務後の「日課」,野党から批判の嵐,と続いている記事でした。内容は言わなくともお分かりになっていただけると思いますが,就任以来,外食32回「スタイルは変えない」とする首相のホテルでの一杯のケチをつけているのです。

いつも首相の個人的なことはほっといてあげたらと常に思っている私としては,何でこんなことを書くのだろう,これはひどい記事だなと思っておりましたら,今朝の同じ新聞で,「ネットではほとんど問題にならず,むしろ,下らん事言うな,レベル低すぎ」と書いてあり,ほっとしたところです。それを素直に認めた新聞は潔よしとするものの,むしろ書くことは正しい意見であってほしいし,正しいと思った事は新聞としては主張すべきで,そういったレベルの議論を初めからしてほしいこと,そしてネットに書いてくださった方々の常識に感謝したいですね。それにしても飲むところまでぞろぞろ付いてくる番記者なんて本当に必要なんでしょうか?

 

救急医療・妊婦の受け入れ拒否2008年10月23日

 何時になったら救急医療で、たらい回しなく受け入れられる世になるのだろう、と思います。以前は、と言ってももう何十年も前の話ですが、本当にたらい回しで救急車で受け入れてくれそうな病院を走り回ったようですが、今はその場で受け入れ先がない事がわかるので救急車は病院が見つかるまで動かないと聞いた事があります。

他の事と違って、救急医療とはこの世にちゃんとあるべきセーフティーネットの一つ。どうして行政は長年にわたって放置したまま、この問題を完璧に解決するまで、真剣に取り組まないのでしょう。新聞では脳内出血と認識しなかったから受け入れなかったとありますが、救急病院は要請があった時は、患者を無条件に受け入れる・受け入れられるのがまず第一で、それからの医療上の処置をどうするのかは全く別の話です。だいたい、そんなレベルの話になってはいけないのです。情けない話です。日本はこんなレベルの国に成り果ててしまったのですね。

 

大阪府の学力テストにつきコメントをいただきました。2008年10月22日

投稿者のサラリーマンさんへ前サラリーマン社長よりのご返事です。: 

今回はご質問ありがとうございました。

まず第一に知的な,あるいは学習障害のある子供さんたちをできるだけ普通の学級に入れて勉強させるという考え方は素晴らしいと思いますし,そういった前向きの取り組みには行政としても応援していかないといけないと思います。別の特殊な環境を作ってその中で教育するということは基本的に正しいことだとは思いません。

同じように,教育再生会議でいじめっ子を学校に来させないと決めた事は正しいこととは思えません。いじめっ子にも習うチャンスを失わせてしまいますし,いじめられた子も無菌の環境の中では習えません。会社に入ると途端に私みたいにうるさい上司がうようよしているのですから,自分で切り拓いていく,一種の野性味を習ってもらう事が重要なのです。勿論,そういった,色々な子が混じり合った中で教えていかなければいけない,先生の立場は大変でしょうし,実力を問われることになりますから,大いに応援してあげないといけないことは言うまでもありません。

さて,それではそういったお子さんが一緒に勉強しているクラスの学力テストの結果をどうするかというと,公表する際には,除外していくのが妥当だと思います。ご両親に前もってそうする事に,ご理解を得ておくことも必要になるかとも思いますが,コメントの中にありますように教育委員会や知事から何を言われるかわからないなどということは組織が死んでしまっていることの典型的な例だと思います。これはビジネスでも全く同じことでして,昔から言われている“血の通った組織”とはそういったことに適宜対応していける事を意味するものです。

今回の大阪府の発表にありましたように,あくまで学力テストの数字は数字として発表して競争を促し,やる気のある先生が報われる形に落とし込んでいく事が重要です。変革を始めると今まで隠れていた問題が顕在化して来ますので,それ一つ一つに適切に対応していかないといけません。往々にしてそういった問題が顕在化したときに改革そのものが立ち往生してしまうものなのです。それでは元も子もなくなってしまいます。うまく立ち上がるまで続けることが重要なのです。

公立学校の教員のご友人にくれぐれもよろしくお伝えください。

 

原油・穀物の価格がピーク時の半値2008年10月19日

 おかしな話です。

原油とか穀物ほど生活に密着して入るものが、これほどまでに投機の対象になり価格が大きく変動する事がおかしいと思うのです。生活に密着した食料・石油などの限度を超えた価格変動を引き起こす資本の暴力に対し、何の管理もなされないというのは不思議に思います。穀物の価格が上がったのは石油の代替燃料を製造するためだと聞いておりましたが本当にそうだったのでしょうか?むしろそれは一部の理由であって、大部分の理由は投機であったと言うのは明白だと思います。原油の価格が70ドルを割ったのも同じ理由のはずです。

日本は金融工学の分野で遅れていたので、今回は運良くサブプライムの荒波に飲み込まれないですんだが、日本はこれを機会にその遅れを取り戻すべきだという記事を先日読みました。10年近く前の話になりますが、日本でイタリアの銀行の代表をしていた友人がニューヨークに転勤になる際、日本に何年間か駐在していたので知識面でニューヨークの仕事についていけるかわからないと出発前に大変心配していたのを思い出しました。これはなんとも情けない話でして、この分野でも十分、世界で対等に戦っていける実力が備わるべきなのですが、今回のサブプライムの例を見て、日本が金融工学の分野で世界に追いついたと仮定して、ちゃんと前もって十分な防護策が打てるかと言うと無理な感じを持つのは私だけではないと思います。冷静な立場にあって、今回の金融危機にあたり、あれだけすばやく動いたヨーロッパの国々でさえ荒波に完全に飲み込まれてしまったのですから。日本の将来をこういった時にも憂いてしまうのです。

学力テスト市町村別成績2008年10月17日

橋本府知事は今回大変いいことをしたと思うので一言。学力テストをするという事はそもそも目的があるべきで,それを発表する・しないなどということを論議をすることさえおかしいのです。この公表によっていい地域とダメな地域が明確になれば教育熱心な親であれば住むところを考えるだろうし,もちろん学校別のものも発表されるべきですし,個人のものはそのクラスの中でどこに位置するものか個人にはフィードバックされるべきものです。それで個人も頑張る,学校も頑張る,そして地域も頑張ればいいのです。

会社の経営と基本は一緒。そもそも情報とはすべて開示されるのが基本で,それを改善するために努力していくというのが正しい方向です。この世の中,好きでも嫌いでも競争の原理で物事は動いてます。病院の評価も最近は公表されるようないなってきて,患者からみると大変ありがたいことなのです。

若い橋本知事の今後の活躍に大いに期待したいものです。

 

 

富山の高岡に行ってきました。2008年10月15日

 最近はいろいろなところで講演をさせていただくのですが,昨晩行った講演で大変面白い経験をさせていただいたので,一言書かせていただきます。何で面白かったかというとその講演会を主催した方たちの士気の高さなのです。

高岡商工会議所青年部というのがその正式名称ですが,講演会が行われた建物の入り口に立っていた方は皆さん黄色い派手なYEGと書いた腕章をしてしておられました。何の略かとお聞きするとYoung Entrepreneur Groupだとか。青年部を英語訳するとそうなるのでしょう。

高岡市は人口が18万と聞きましたので,むしろ小さい町なのですが,ホテルの部屋から高岡駅のほうを見ると空地がそこかしこに見えました。町の中心が寂れてきている典型的な地方都市です。

そういった町なのですが,とにかく皆さん一所懸命なのです。そういった中で気持ちよく講演を終わると,私も招待されて,飲み会が始まりました。私は11時前には失礼したのですが,翌日に聞いてみると,まだまだ未明まで飲み会は続いたとか。地方都市に行って,町の中心が寂れてきているのにその元気さはどこから来たものか?と不思議に思うくらいでした。いつの日かその元気さで,町そのものの元気さを取り戻していただきたいと思った今回の講演でした。

 

 

今日もこれから山梨へ。2008年10月07日

実は今日も講演があるので、新宿から特急に乗っていくのですが、最近歩くように心がけているので歩きやすい靴を履き電車によく乗ります。都内ではもっぱら地下鉄が多いのですが、いつもエスカレーターに乗るとき思うことは、東京では左側に立つ人は登らなくていいのはご存知のとおりなのですが 、その左側にいつも人の行列ができるのです。

急ぐ人用の右側を行く人は少なく、左側だと長く待たなくてはいけないので、右側を登る人はやむなくといった、そんなパッシブな人たちだと感じます。中にはもちろん急ぐ方もいらっしゃるでしょうが・・・。左側に立つと今度は階段が急で余裕がないので前の人に接触しそうになるので、一段ステップを空けて乗るようになりますので左側の行列は長くなるばかりです。

その反面、いったん海外に出るとエスカレーターのスピードが速く、例外を除いて誰も登ろうとはしません。ということは、簡単に言うと日本のエスカレーターのスピードが遅すぎるのです。どうしてもっと早くしないのでしょうか?それはエスカレーターの脇に張ってある、注意書きの数を見れば、早くできない理由がわかります。少しでも早くして、事故でも起きたらということになります。飛行機が下りてタクシングしている時も日本は遅いし、飛行場の構内の電車に乗ってもそう感じます。

 

何を言いたいかというと、日本はこういった問題というか現象というか、身動きが取れなくなった状況をよく見かけます。こういった自分では解決できなくなった事を日本語では、”当事者能力を失った”と言います。そういった状況に陥るといつの日か大きな変化を期待する、自浄作用的な動きが出てくるはずですが、いまだ何も見えてきません。